VOL149 ELPAメールマガジン
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VOL149 ELPAメールマガジン (2022.12.14)
特定非営利活動法人(NPO)英語運用能力評価協会
https://english-assessment.org
☆HPが新しくなりました
〒162-0806 東京都新宿区榎町39-3神楽坂法曹ビル501
Tel. 03-3528-9891(平日9:00~17:00)
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ELPA事務局長の白戸です。
メールマガジンをご覧いただき、ありがとうございます。
「新しい学びの形」と「選り抜いた教育情報」をお届けします。
「日本語リーディングリテラシー」テストを開発している、
リーディングリテラシー研究会のHPが出来ました。
https://sites.google.com/view/jrlt2020/
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目次
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■ELPAからのお知らせ
ELPAオンラインセミナー
▼12月17日(土)15:00~17:00
英語の力をどう評価するか?
~テクノロジーの発達を見据えて~
https://english-assessment.org/seminar221217/
【1】ELPA Pick Up教育情報
☆今週の注目情報
▼生徒指導提要(改訂版)
▼仮想空間を活用した新たな児童・生徒支援を開始します
「バーチャル・ラーニング・プラットフォーム」について(東京都教育委員会)
【2】ELPA 英語教育チャンネル・セミナー・テスト・教材・書籍
▼ 【E-Vision】
https://english-assessment.org/evision/
▼「新読解トレーニング 日本語リーディングリテラシー 錬成BOOK」
https://english-assessment.org/books/
【3】事務局からのお知らせ
<冬季休業(年末年始休み)のお知らせ>
2022年12月29日(木)~2023年1月4日(水)まで
※2023年1月5日(木)より通常業務を開始致します。
【4】Pick Up教育セミナー・イベント・コンテンツ・サービス情報
▼「映像字幕コンペティション」2022年12月15日よりエントリー開始!!
https://sites.google.com/view/fscompetition/top
【5】その他(調査・報告・論文・提言など)
▼【高校生価値意識調査2022】今の自分は「幸せ」が過去最高の80.8%
デジタルネイティブならではの“デジタル・ネット依存”も
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■□ ELPAからのお知らせ □■
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▼ELPAオンラインセミナー
12月17日(土)15:00~17:00
英語の力をどう評価するか?
~テクノロジーの発達を見据えて~
新教育課程が始まり、「知識・技能」、「思考・判断・表現」、「主体的に学習に取り組む態度」
の3つの学習評価の観点をどう解釈してどうアプローチするか、またGIGAスクール構想
による1人1台端末環境をどう活用するか、先生方は学校現場で日々知恵を絞っている
ことでしょう。
デジタルデバイスは学校の定期試験でどう利用されるべきなのか、また民間の英語資格・
検定試験でどう利用されていくのか、その際、評価はどのようにすべきなのか、
テクノロジーの発達とともに課題も次々生まれています。
英語教育が専門の講師と参加のみなさんで、日頃の授業での実践、疑問を率直に出し合う
機会とすべく企画しました。
中学校・高等学校・大学教員、教員を目指す大学生、企業のみなさんを対象とします。
Zoom Meetingsにて開催します。(参加無料)
セミナー概要https://english-assessment.org/seminar221217/
【講師】工藤洋路(玉川大学教授、ELPA理事)
【定員】
先着100名(※定員になり次第または前日13時までで締め切り)
【お申し込み】
Peatixからお申し込みください。(※無料)
https://elpa-seminar-20221217.peatix.com
【セミナーお問い合わせ】
特定非営利活動法人 英語運用能力評価協会
担当:橋本志保 elpa@english-assessment.org
〒162-0806 東京都新宿区榎町39-3 神楽坂法曹ビル501
Tel. 03-3528-9891(平日9:00~17:00)
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【1】ELPA Pick Up教育情報
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【新しい時代の学びについて】
1▼生徒指導提要(改訂版)
「生徒指導提要」とは、小学校段階から高等学校段階までの生徒指導の理論・考え方や
実際の指導方法等について、時代の変化に即して網羅的にまとめ、生徒指導の実践に際し
教職員間や学校間で共通理解を図り、組織的・体系的な取組を進めることができるよう、
生徒指導に関する学校・教職員向けの基本書として作成したものです。
平成22年に始めて作成して以降、いじめ防止対策推進法等の関係法規の成立など学校・
生徒指導を取り巻く環境は大きく変化するとともに、生徒指導上の課題がより一層深刻化
している状況にあります。
こうしたことを踏まえ、生徒指導の基本的な考え方や取組の方向性等を再整理し、
今日的な課題に対応していくため、12年ぶりの改訂を行い、令和4年12月に公表しました。
改訂版はデジタルテキストとして以下に公開しています。また、デジタルテキストの
活用ガイドも掲載していますので適宜ご参照ください。
https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/seitoshidou/1404008_00001.htm
・生徒指導提要(改訂版)
https://www.mext.go.jp/content/20221206-mxt_jidou02-000024699-001.pdf
・デジタルテキストの活用ガイド
https://www.mext.go.jp/content/20221206-mxt-jidou02-000024699-002.pdf
2▼仮想空間を活用した新たな児童・生徒支援を開始します
「バーチャル・ラーニング・プラットフォーム」について(東京都教育委員会)
東京都教育委員会では、支援が必要な子供たちの居場所・学びの場として、仮想空間上に
「バーチャル・ラーニング・プラットフォーム」を用意し、区市町村に提供する取組を
開始します。
令和4年度は、新宿区と協定を結び、プラットフォームのデモ運用を行い、日本語指導や
不登校支援において、活用方法を検証します。令和5年度は、成果を踏まえ、順次事業の
充実と拡大を図っていきます。
https://www.kyoiku.metro.tokyo.lg.jp/press/press_release/2022/release20221202_01.html
不登校児の学習・交流支援に「メタバース」を活用へ、東京都教委
「バーチャル・ラーニング・プラットフォーム」は、小中学性を対象とする、日本語指導や、
不登校児などへの支援を目的とした仮想空間。仮想空間に設けられた建物では、3階に
不登校などで通学が困難な生徒向けのフロア、2階に日本に来たばかりで日本語指導が
必要な生徒向けフロア、1階に共用フロアを用意。授業スペースで、ウェブ会議システムを
使った一斉学習も行えるという、校舎のような造りになっている。
https://news.mynavi.jp/article/20221207-2531821/
3▼3D仮想現実空間でアバターとなって学ぶ「メタバース教育」
――中央大学・斎藤裕紀恵准教授の英語教育実践に見る“未来の教育”
わくわく感と不安軽減でモチベーションが高まり英語力がアップ
中央大学国際情報学部では学生は2年次の後半からゼミに配属される。斎藤ゼミで
メタバース空間(VR空間)による英語授業を体験した学生の驚きは大きく、その後は夢中に
なって取り組んだという。当時の感想を、現4年生の堀田添伊さんは「ワォ!」という
感じだったと表現する。頭に付けたVRゴーグル・HMD(ヘッドマウントディスプレイ)に
よって360度三次元の空間に没入し、臨場感ある仮想現実の中で自分のアバターが食べたり
着飾ったり、自由に行動できることに「勉強するという意識以前に好奇心やわくわく感が
たまらなかった」と言う。
同じ4年生の渡辺竜世さんは、「アバターで英語ディベートをしたが、自分も含め、相手の
顔が直接見えない分、意見が言いやすいという感想が多かった」と、アバターの効用を
評価する。事前・事後のアンケートでも英語を話すことに対して、不安が軽減され自信が
持てるという声が多い。実際、研究結果では、事前に実施したTOEIC(c)スピーキングテスト
と比較して、事後に実施した同テストではスコア(平均点)が10点高かった。斎藤准教授は
「英語が使われる場面が鮮明に記憶されるので語彙の習得や長期記憶の保持、モチベーション
の向上に繋がる。学生たちの間に仲間意識が生まれることにも注目している」と語る。
https://univ-journal.jp/column/2022196573/
4▼2023年4月にスタートする「こども家庭庁」では何が行なわれる?
「こども家庭庁」の3つの部門
こども家庭庁は、「企画立案・総合調整部門」「成育部門」「支援部門」の大きく3つの部門
からなる。
・企画立案・総合調整部門:各府省庁の子ども政策を一元管理、デジタル庁との連携による
個々の子どもの家庭状況・支援内容等のデータベース化
・成育部門:保育園・幼稚園などの保育内容の基準、子どもの性被害防止(教職・保育職等に
従事する人々の性犯罪歴をチェックする「日本版DBS」の導入)、子どもの死亡事故を分析し
再発防止につなげる「CDR(=チャイルド・デス・レビュー)」の検討
・支援部門:虐待、いじめ、ヤングケアラー、ひとり親家庭、児童福祉施設や里親のもとで
育った若者など、困難を抱える子どもや若者・青年の支援
https://dime.jp/genre/1506844/
【評価・教育データ・教育改革】
5▼令和5年度全国学力・学習状況調査の実施について(通知)
文部科学省において、令和5年度全国学力・学習状況調査に関する実施要領(以下「実施要領」
という。)を別紙のとおり決定しましたので通知します。
実施要領においては、令和4年度の調査に関する実施要領から、以下の点について規定する
などの変更をしております。
・教科に関する調査について、国語、算数・数学に加えて中学校調査において英語を実施する
こと
・中学校英語「話すこと」調査及び一部の学校における児童生徒質問紙調査について、端末を
活用したオンライン方式により実施すること
https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/gakuryoku-chousa/zenkoku/1411765_00009.htm
・令和5年度全国学力・学習状況調査に関する実施要領
イ 中学校調査
(ア)教科に関する調査の調査時間は、国語、数学及び英語それぞれ50分とする。なお、
英語の調査時間は「聞くこと」、「読むこと」及び「書くこと」に関する問題は45分とし、
「話すこと」に関する問題は5分(準備や移動に要する時間を合わせて15分)程度とする。
(イ)国語、数学及び英語(うち「聞くこと」、「読むこと」及び「書くこと」)については
調査日に実施する。英語「話すこと」については、調査日には文部科学省が指定する一部の
中学校(500校程度。以下「当日実施校」という。)で実施する。その他の中学校(以下
「期間内実施校」という。)については、令和5年4月19日水曜日から同年5月26日金曜日
までの間で、各学校の希望する日にちを踏まえて調整を行い、学校ごとに文部科学省が
指定する日に適切に分散して実施する。
(ウ)生徒質問紙調査は、各学校の状況に応じて適切に実施する。
https://www.mext.go.jp/content/20221207-mxt_chousa02-000026336-1.pdf
・全国学力テストの中学英語「話す」、オンラインで実施へ…受験100万人の通信環境課題
来年度は、政府の「GIGAスクール構想」で小中学生に配った端末を使い、オンライン
方式で解答してもらう。ただ、全国学力テストを受ける中学生は約100万人おり、ネットに
一斉につなげば通信が不安定になる恐れがある。そこで、当日は抽出した約500校で行い、
残りの約9000校は翌日以降、日程を分散して行う。
前回は生徒がコンピューターに口頭で解答する方法に慣れておらず、操作に戸惑ったり、
近隣の生徒の声が聞こえたりするケースもあった。文科省は事前に端末を使った検証を行い、
準備を進める考えだ。
https://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/kyoiku/news/20221205-OYT1T50130/
6▼中学の5段階評定は本当に「平等」なのか? 現役教師と読み解く「内申書」のギモン
内申点を上げるには
待谷さんは「内申点のためにやりたくもない活動に参加している」(東京・中2男子父)
という保護者のコメントを見て、こう言った。
「この子は活動をやめて、勉強したほうがいいと思います。絶対にそうしたほうがいい。
そのぶん勉強して、入試で5点でも10点でも多くとったほうが、希望の高校に受かる可能性
が確実に上がりますから」
では、他の生徒はどうすれば内申点が上がるのか?
「中学校の先生に聞いてみてもいいと思います。私は三者面談のときに結構話をしました。
行きたい学校が公表している調査書の加点項目と、その子の『通知書(調査書と同一の書類)』
を突き合わせて、どうすればいいのか、具体的に説明しました」(待谷さん)
内申点の上げ方を担任に聞くには勇気がいるかもしれない。しかし、それは教員にとっての
秘密ではないし、尋ねることはズルでもない。率直に疑問をぶつけてみるのも、一つの方法
かもしれない。
https://dot.asahi.com/dot/2022112900077.html?page=1
7▼新しい成績評価に疑問の声…大学受験でも「内申点」が重要に!?
高校でさらに進む「内申インフレ」とは
2022年度から高校でも小中学校と同じく「知識・技能」「思考・判断・表現」「主体的に学習に
向かう態度」の3観点で評定が付けられることになりました。しかし早くも「評定がおかしい」
という声が……。大きく変わった高校の成績の付け方と、その問題点を取り上げます。
大学受験対策は「高校での学びのあり方」から始まっている
もちろん、必ずしも「推薦型選抜=学力不足」というわけではありません。基礎学力が高くて
志望動機もはっきりしている受験生が、推薦型選抜を活用することに問題はありません。
しかし基礎学力が不十分にもかかわらず、まるで抜け道のように推薦入試で大学に合格できる
としたら問題ではないでしょうか。
少なくともいえることは、「一般選抜ではなく、推薦型選抜での合格を目指した方が有利」
という大学が存在することは、大学受験の公平さにも関わる大問題ということです。
ならばどうすべきか。これは高校の成績の付け方が変わったことを機に、大学受験に対する
意識そのものを変えなればいけないということです。一般選抜でも合格できるような
基礎学力をもちながら主体的に学ぶ意欲がある子は、積極的に推薦型選抜を活用した方が
よいということです。そのためには教科の勉強にとどまらず、高校生のときから教科の
枠組みを越えて学ぶ必要性が出てきます。
https://allabout.co.jp/gm/gc/493395/
8▼義務教育と高校を抜本的に変える!? 来年2月にも“改革像”提示か 中教審2つの作業部会
特別部会の設置が決まったのは、1月の初中分科会でした。内閣府の総合科学技術・
イノベーション会議(CSTI)「教育・人材育成WG」が2021年末に公表した中間まとめの
提起を受けて、急きょ設置されたものでした。
2022年6月に岸田文雄首相を議長とするCSTI本会議で正式決定された「Society 5.0の
実現に向けた教育・人材育成に関する政策パッケージ」では、個別最適な学びと協働的な
学びを一体的に充実させることで、これまで同一年齢(学年)を対象にした一つの教室で
教科の一斉授業を行うという「縦割り」(垂直構造)が基本だった学校教育の在り方を、
必要に応じて社会や民間の力も借りながら「多層構造・協働体制」(レイヤー=階層構造)に
変えていくことを提言。関係府省庁を挙げて探究・STEAM(科学、技術、工学、芸術、数学)
教育を社会全体で支える先に、2027年にも学習指導要領を改定して(小学校の全面実施は
2030年度の見込み)「教育内容の重点化、標準授業時数の弾力化」を目指すという青写真まで
描いていました。
https://otonanswer.jp/post/143650/
【英語教育・言語教育】
9▼成田悠輔さん「英語が必要かどうか、今後、二極化していく」
これからの日本の英語教育を
多くの日本人が英語コンプレックスを抱いていると思いますが、いかがでしょうか。
成田氏:
コンプレックスはあるかもしれませんが、日本人の英語力がどんどん伸びている感じもしない
ので、実際あまり英語は必要としないのでしょう。本当に追い詰められたら人間って勝手に
やり始めるものじゃないですか。自分たちの言語で全ての仕事や生活ができるような日本は
幸せだということですね。その幸せの裏返しが英語へのコンプレックスなのだと思います。
小川キャスター:
英語教育は向上していく必要はあるのでしょうか。
成田氏:
多分二極化していくのではないでしょうか。心と心を英語で通わせる本当の英語力を身に
つけないといけない人たち、あとは機械翻訳やアプリを使って最低限の意思疎通や情報伝達
さえできればいいという二つに分かれていくような気がします。自分は本当に英語が必要
なのかどうか、はっきりさせることが大事だと思います。
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/225628
10▼文芸翻訳家、柴田元幸さんに聞く海外文学翻訳の今と未来【英語の未来】
1980年代から翻訳に携わってきた柴田さん。
長い翻訳歴の中で、仕事の進め方、翻訳する作品の探し方などに、どのような変化を感じて
いるのだろうか。
「なんと言ってもインターネットの普及は翻訳の実作業に大きな変革をもたらしたと思います。
以前は何冊も辞書を引っ張り出しては調べる必要がありました。それがなくなりましたね。
少なくとも英語圏においては、ある程度の常識という事柄ならばネット上にないものはないと
言っていいほどです。以前なら高価な辞書を買わないと入手できなかった情報も、誰もが入手
できる時代になりました。
例えば欧米文学には聖書などから引用される語句がしばしば登場しますから引用句辞典が必須
でしたが、今は大抵の情報はGoogleで探せば手に入ります。逆にネットでしか得られない
情報もあります。こういう環境になると、翻訳者も調査力や情報力以外の部分で実力を示さ
ざるを得なくなります。また、僕は好きな音楽を聴きながら仕事をしますが、これもSpotify
などの配信サービスで済むようになり、良かれあしかれ本当に手軽になりました」
https://ej.alc.co.jp/entry/20221201-book-ej-220301
11▼漱石「こころ」学ばず「高校国語実用シフト」の功罪
2025年の共通テスト試作問題はデータ照合中心
11月9日、大学入試センターが発表したのは、2025年1月に実施される大学入学共通テスト
の試作問題だ。新たに追加される「情報」や「歴史総合」などと併せて、国語で新たに追加
される大問のサンプルも公表された。
示されたのは大問が2つ。1つがSDGs(持続可能な開発目標)に関する報告書を、統計など、
6つの資料と照合して読解する問題。次が「日本語の言葉遣い」のリポートについて、3つの
資料を読み穴埋めなどをする問題だ。
実際の共通テストでは、この試作問題に該当する大問1つに従来の論説文、小説、古文、
漢文を加えた大問5つを90分で解く。新設の大問にかける時間は20分も取れない。
問われるのはデータ拾いの速さ
都立のある進学校の国語科教員は、試作問題を見てため息をつく。「難問ではなく、うちの
生徒なら解けるだろう。ただ問われるのはデータ拾いの速さで、これを国語のテストに入れる
必要はあるだろうか」。別の都立中堅校の国語科教員は「文部科学省が持っていきたい方向は
こっちなんだな、とよくわかった。訓練をして、点を取れるようにするしかない」と語る。
https://toyokeizai.net/articles/-/636580
12▼子どもの国語力低下の原因は「形容詞もどき」、親子のLINEで国語力の差は広がる
主語述語で構成する作文が苦手
今の子どもたちは、文章を読まないだけでなく、書けなくなっています。コロナ禍で
先生たちのやることが増え、手間をかけて文章の書き方を教えるという授業がなかなか
できなくなっているのもありますが、SNSやスマホの普及が最大の原因でしょう。
そもそも、たいていの文章は、誰かになにかを伝えるために書かれます。昔のお詫び状や
ラブレターなどその典型でしょう。
ところが今は、自分が置かれた状況や、自分の気持ちなどについて、細かく表現しなくても
済むツールがたくさんあります。
たとえば、美味しそうなパフェを前にニコニコしている写真をSNSにアップすれば、文字は
1行も書かなくてもだいたいのことは伝わります。文字が書かれていたとしても、「ヤバい」
とか「エモい」という、感想の「形容詞もどき」がほとんどです。
こうした形容詞もどきで会話をつなぐことに慣れてしまった今の子どもたちは、主語と
述語で構成された文章を書くことがとても下手になっているのです。
https://diamond.jp/articles/-/313712
【STEAM・社会・文化・環境】
13▼日本の高1が妙に解けない「科学の問題」に見る盲点
日本の教科書には載っていない大切なこと
日本の教科書は事実しか書いていない
日本の理科教育で使われる教科書には、わかったことしか書かれていない点が問題です。
例えば、原子力について日本の高校の教科書を見ると、最初はエネルギーと資源についてです。
簡単にその意味については書いてあるけれども、数字が出てきません。次に書いてあるのは、
原子核はどういうものでできていますとか、同位体とは何か、原子量や原子核の崩壊とは何か
など、試験に出るようなことしか出てこないのです。
つまりは事実の羅列だけで、一番大切な「原子力を使うということは社会にどういう意味を
持つか」ということが、まったく理科や物理の教科書で触れられていないのです。
ところが、イギリスの中高の教科書での原子力についての説明を見ると、エネルギーには
いろんなエネルギーがあります、というところまでは日本と同じですけれども、その先が違い
ます。
身の回りの放射線についての説明をしたうえで、それが健康にどういう影響を及ぼしているか
ということから入っていき、原子内の変化、原子力、放射性廃棄物について説明しています。
ちゃんと、中学校・高校の教科書で放射性廃棄物はどう保管したらいいかについても言及して
います。ずっと放射性物質を使っていたら廃棄物がいっぱい出ます。そこで将来、エネルギー
をどうしたらいいでしょう、ということまで書いてあるのです。
https://toyokeizai.net/articles/-/636282
【教育資料・コラム・書評】
14▼多くの自治体が直面する「人名外字問題」の対応が急務【前編】
「外字」が学校のデジタル化を阻むわけ
戸籍通りの字形で名字を表示・印刷できるようにという配慮から、多くの地方自治体において
外字が作られているという。ところが、名簿の姓名に外字(ユーザー定義文字)が使われて
いると、データを渡した先のアプリなどで正しく表示できない「文字化け」が起こる。例えば、
校務支援システムで管理する名簿から児童・生徒用端末の学習アプリなどに氏名のデータを
渡す際、外字が使われていると端末側で名前を正しく表示できなくなる。
こうした問題が2023年度以降も、児童・生徒の氏名を更新するたびに発生する可能性が
ある。大きな自治体では修正にかなりの手間がかかるだろう。それどころか、クラウドを
前提とした複数のサービス・システム間でのデータ連携ができなくなる恐れもある。
https://project.nikkeibp.co.jp/pc/atcl/19/06/21/00003/112500406/
多くの自治体が直面する「人名外字問題」の対応が急務【後編】
桑名市は外字全廃で教員の負担を軽減
https://project.nikkeibp.co.jp/pc/atcl/19/06/21/00003/120500408/
15▼私大専願者に「共通テスト離れ」 問題内容がセンター試験と違いすぎ
「センター試験は、高校で学んできた基礎的な学力を測るオーソドックスな問題でした。
私大専願者にとっては、センター試験対策の勉強をすれば私立大の一般入試(現・一般選抜)
対策にもなっていました。しかし、共通テストは全く別物で、私立大の入試問題とは傾向が
違う問題になりました。私大専願者は通常の入試対策に加えて、共通テストだけのために
余分に勉強しなければならず、うまみがありません」
今年1月の共通テストで、数学I・Aや数学II・Bの平均点が昨年より20点近く下がり、
数学I・Aや生物、化学などの平均点が過去最低になるなど難しかったことも、共通テスト
離れに拍車をかけているようだ。
https://www.asahi.com/edua/article/14784985
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【2】ELPAのイベント・セミナー・テスト・教材・書籍
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【イベント・セミナー】
▼12月17日(土)15:00~17:00
英語の力をどう評価するか?
~テクノロジーの発達を見据えて~
セミナー概要https://english-assessment.org/seminar221217/
【講師】工藤洋路(玉川大学教授、ELPA理事)
【定員】先着100名(※定員になり次第または前日13時までで締め切り)
【お申し込み】
Peatixからお申し込みください。(※無料)
https://elpa-seminar-20221217.peatix.com
【ELPAテスト・教材】
▼E-Vision
https://english-assessment.org/evision/
▼リーディングリテラシー研究会にHPが出来ました。
https://sites.google.com/view/jrlt2020/
▼「新読解トレーニング 日本語リーディングリテラシー 錬成BOOK」9月20日刊行
読解力は情報化社会に適応するために必要な総合スキルです。
誤解や取り違えをすることなく相手の真意をとらえ、文脈の中での言葉の使われ方に
注意して読み解くことが肝要です。
言葉を前後の文脈から切り離しても正しい内容は理解できません。
正確な内容理解に必要なのは、周囲の記述との関係性に注意をはらい、かつ異なる情報を
組み合わせたうえで、「語意」や「文意」を把握することです。
本書は20年間英語能力を評価してきたNPOが日本語文章を読み解くスキルを鍛えるために
開発した、トレーニングテキストです。
https://english-assessment.org/books/
▼ELPAのテスト(中学・高校・大学・日本語)
https://english-assessment.org/test/
▼ELPAの教材・書籍・研究書
https://english-assessment.org/books/
▼ELPA Vision(https://english-assessment.org/books/)
最新号(第8号)が刊行されました。
https://english-assessment.org/elpa-wp/wp-content/uploads/2022/07/elpavision_08.pdf
【ELPA英語教育チャンネル】
https://www.youtube.com/channel/UCkQro2qd3BIZLYqSJxv7ACg/videos
※各セミナー全編動画はELPA会員に公開しています。
※非公開情報、著作権等の関係で公開していないセミナーもあります。
【イベント・セミナー・テスト・教材に関するお問い合わせ】
特定非営利活動法人 英語運用能力評価協会
橋本 shiho@english-assessment.org
〒162-0806 東京都新宿区榎町39-3 神楽坂法曹ビル501
Tel. 03-3528-9891(平日9:00~17:00)
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【3】ELPA事務局からのお知らせ
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<冬季休業(年末年始休み)のお知らせ>
平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼を申し上げます。
ELPAでは、誠に勝手ながら本年度の冬季休暇を下記の日程とさせていただきます。
大変ご迷惑をおかけ致しますが、何卒ご了承くださいますようお願い申し上げます。
2022年12月29日(木)~2023年1月4日(水)まで
※2023年1月5日(木)より通常業務を開始致します。
休業期間中にいただいたお問い合わせについては、営業開始日以降に順次回答させて
いただきます。
皆様には大変ご不便をおかけいたしますが、何卒ご理解の程お願い申し上げます。
<ELPA会員募集>
▼ELPAの趣旨・事業活動に賛同してくださる会員を募集しています。
英語教育や言語テストの評価・測定に関心のある方であればどなたでも、
ELPAの会員になっていただけます。
会員には「正会員」と「賛助会員」があり、
ELPAが開催する各種の研究会やセミナーへの参加費(動画視聴含)が無料になるほか、
ELPAの分析データやテストを研究活動に活用していただくことができます。
*オンラインセミナーの過去動画視聴もできるようになります。
https://english-assessment.org/members_recruitment/
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【4】ELPA Pick Up教育セミナー・イベント・コンテンツ・サービス情報
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<教育関係セミナー・イベント>
▼(12/16-17開催)令和4年度ICT教育研究大会(国立大学法人鳴門教育大学教員養成
DX推進機構・ICT CONNECT21共催)
令和4年12月16日(金)~17日(土)
メタバース(oVice)にて開催いたします。
https://ictconnect21.jp/202212030000_nue/
▼12/25リーダー育英塾カンファレンス2022
テーマ:「教育のDX世代の学びをトランジションの視座で見通す-義務教育から高大接続へ」
https://www.dentsu-ikueikai.or.jp/transmission/qs8jj6sgir2g/
▼1/21「第24回 神奈川大学英語教育研究大会」開催
-英語教員に求められる文法力・文法指導力-
https://www.kanagawa-u.ac.jp/news/details_25991.html
▼1/21 2022年度日本生徒指導学会 関東支部会 第13回研究会
http://open.shonan.bunkyo.ac.jp/~arai/
▼2/7 学校施設の防災対策セミナー2022 水害リスクを踏まえた学校施設の水害対策の推進
https://www.mext.go.jp/a_menu/shisetu/events/1409298_00002.htm
<教育コンテンツ・サービス>
▼「映像字幕コンペティション」
2022年12月15日よりエントリー開始!!
<メッセージ>
このコンペティションでは、「英語力」と「日本語力」の両方を磨いてほしいと思っています。
「言葉の探究」です。英語・ドイツ語のような近い言語とは違って、日本語と英語の間には
大きな距離があります。発音、文法、文字表記など、どれを取り上げて比較しても似ている
部分はないですね。人気番組「プレバト俳句」でもわかる通り、助詞一つの使い方で伝わる
ニュアンスが変わる日本語と、意思疎通のためには配置・語順が重要な英語との互換は意外と
難しいですね。俳句は英語文化圏でも評価されて久しいですが、どうしても置き換えられない
ことは多いし、通常の会話ですら進化した翻訳アプリでもどうにもならないことがあります。
例えるならば、「永遠に結ばれることのない恋愛」みたいなもので、片思いの連続です。
そしてもう一つ、参加される皆さんに体験してほしいことは「協働」です。勉強は一人で
コツコツとやるもので、孤独との闘いみたいな言説がありますが、それは受験のための昭和の
価値観です。ハリーポッターや、ワンピースでも「仲間」、「協力」が大切とのメッセージを
受けて取っているはずです。「学ぶことは別」ではないと思います。ぜひ、グループでの
やり取りを生かして翻訳を完成してください。そして、そのやりとりのプロセスもプレゼンの
評価になっています。
距離の遠い言語を学ぶ時、その「くせ」や特徴の違いを理解することで、アプローチや
インストールがしやすくなると思います。正面から「英語」だけをまっすぐみるだけでなく、
母語である日本語とも対峙する機会を通して、言葉に対しての視野を広げてください。
映像字幕コンペティションChief Director 唐澤博
https://sites.google.com/view/fscompetition/top
◆応募はこちらから
https://sites.google.com/view/fscompetition/%E5%BF%9C%E5%8B%9F
▼『探究・PBLコーディネイター研修』(第1期・2022年度)【募集中】
(1)特設サイト https://jals2030.net/tankyu-pbl/
(2)申込サイト https://passmarket.yahoo.co.jp/event/show/detail/02sr3kwesyr21.html
▼著作権パンフレット
学校教育と著作権 ケーススタディ著作権 第1集
https://www.cric.or.jp/publication/pamphlet/index.html#hajimete2
▼語学学習に世界一時間をかけているのは「日本」 米アプリ会社調査
https://www.asahi.com/articles/ASQD874Z1QD8UHBI01T.html
▼2022年学校と家庭における金融教育に関する意識調査 約8割の親がお金の「貯める・
増やす」の学びを重視し「体験型授業」を求める!高校での金融教育導入が認知される
一方で具体的な内容への理解度は低い結果に
~9割以上が親子で学べる金融教育を求めるが、正確な情報を教えられるかを不安に感じて
いる~
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000188.000013831.html
▼株式会社 みらい翻訳 AIによる機械翻訳で多言語対応で高精度な翻訳サービスを提供
https://journal.ntt.co.jp/article/18735
▼サンリオの新しい英語学習プログラムに英語スピーキング評価AI技術「CHIVOX」を搭載
https://www.kknews.co.jp/news/20221211o02
▼AI英会話ロボットMusioが英語の教科書に登場!「Here We Go!(光村図書)令和4年版」
https://ledge.ai/musio_english/
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【5】その他(調査・報告・論文・提言など)
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▼【高校生価値意識調査2022】今の自分は「幸せ」が過去最高の80.8%
デジタルネイティブならではの“デジタル・ネット依存”も
https://www.recruit.co.jp/newsroom/pressrelease/2022/1207_11858.html
▼「国語と算数の基礎基本の習得状況に関する調査」を実施
~2年間の調査結果(2021年と2022年)の報告~
https://www.atpress.ne.jp/news/337887
https://www.nipponhyojun.co.jp/kihon/
最後までお読みいただきありがとうございました。
今回のメールマガジンは以上です 。
※次回の配信は2022年12月21日(水)を予定しています。
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